私がかつて、店舗の内装やデザインを手がける業務をしていたころ、外装はきちんとできあがっているのに、そのお店の中身が伴っていないように感じるお店がたくさんありました。業務の中で少し気を使うだけ、お客様の顔と名前を覚えるだけ、好きな飲み物やメニューを覚えるだけでもお客様の満足度は高まり、そして感動へつながっていくのにと何度となく感じていました。

そこで、私は自分がこれまで培ってきた「デザイン」に関するスキルと、おもてなしに関する心遣いに、美味しい料理を組み合わせられたら、お客様により素晴らしい「感動」を提供できるのではないかと考えました。

一言に「感動」と言っても、それには様々なものがあります。私自信が感動するのは「お客様の潜在的ニーズを顕在化」できたと感じた瞬間です。そのためには、お客様が現在どんな状況で何を求めているのかを言外に察知して想像しなければいけません。さらに、ニーズを顕在化させるためのツールを創造、つまりデザインすることが必要になります。

接客業や飲食店で、漫然と商品を提供するだけの時代は、もう終わりを迎えようとしています。スタッフ一同がクリエイティビティを発揮し、新たな業態を提案しながら、これからもお客様に最高の「感動」を提供できるようにデザインコーポレーションは邁進していきたいと考えております。